その 詩の中の英雄と・・・・ (最終夜)



前書き

「今日はまだ来ないな」
「まぁ・・・・最後だからね」
あの少女とあった日のような寒さが襲い掛かる今日。
途方にくれた私と担当は適当に紅茶を飲みながら時間をつぶしていた。
来ない理由は解っているし、それについてあの少女を
責める事なんてできやしない。 いや、そもそも
「責める権利」なんて物は私の中に存在しなかった。

そんなこんなで時間を潰していると、ガラス窓の向こうで
黒い影が見えたので、それに気づいた私は窓を開け放ち、
いつも通り準備をし始めた。

最終夜

少女「全てを終わらせるには“何を望んでいるか”
   を見極めないといけないですが、ところでお兄ちゃん?
   あの中で一番の強敵は誰でしたか?」
倖月「柱だな体力あるわ血を振り撒くわ・・・・」
少女「でもあれはあれに弱いらしいですよ」
倖月「面倒くさい」
少女「やっぱりそうきましたか」

倖月「・・・・ところで最後、救いはあったのか?」
少女「はい、願いは叶えられ無事全てが終わりました」
倖月「そうか・・・・よかったな」


●ちなみに、萌えは安息です。
論理と世間話 -(虚構世界内出版)

(この章を書き終えて)

「だが、われわれは、あらゆる思考が世界の内においてしか為し得ない
 というおそろしい事実を前にしてなお、考え続けねばならない。」
なんて言う壮大な文章を思いついたのは良いけど、
こういう終わり方になってしまたので、急遽差し替えたよ。



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